ぼくたちはなぜ、学校へ行くのか。
2014年 01月 29日
年末、図書館で借りた本。
返却期限になり、延長を願い出て、まだ手元に。
これを紹介しないでは、いられないな…。
文 石井光太 発行 ポプラ社
マララ・ユスフザイさん~パキスタンの少女。
「女の子」が学校へ行くことを
禁止した武装グループを批判し
教育を受ける権利を主張し続けた。
そのマララさんが下校途中、銃で頭を撃たれ、
意識不明の重体となる。
それでも武装グループに屈せず
翌2013年、奇跡的な回復力で
国連で演説を行うまでに。
この本はマララさんの国連演説を聞いた著者が
世界中の過酷な環境下でも
懸命に生きる人々の姿も交えて
学校とは…教育とは何かを
命の危機など、みじんも感じずに
のほほんと暮らす私たちに問いかけます。
さて…。小学2年の娘が「友達とけんかした」だの
「苦手なことを授業でやる日だから」だの言って
学校を休みたがることが続き、困っていました。
「なんで、学校へ行かないとアカンの?」
この質問には適当な言葉でごまかしていました。
そんな我が家にタイムリーなこの本。
まず、娘に渡しました。
娘は黙って読み、パタンと閉じて
そしてまた最初から読み始めました。
小学2年でも数十分で読める、
難しくない言葉で書かれた本です。
娘の感想は、無言。そして
次の日に猛然と机に向かい、A4のコピー用紙に
「○○新聞」なるものを書きあげました。
○○とはうちの名字です。
内容は家のささいなことや、芸能ニュースでした。
不定期発行で今、5号になります。
請求書も郵便受けに入っていました。
誰も頼んでいないのに
払わなければいけないのでしょうか?笑。
再び、本題に。
この本の中では著者が一番言いたいことが
他の部分より一段と大きな文字で書かれています。
8歳にも確実に伝わり、心を動かされ
8歳なりにそれを行動に移したことは
確かなんです。
「自分のことばで考え、
自分のことばで気持ちを伝えることを
少しずつでいい、
ためしてみてくれたら、うれしい」
本の中で大きな文字で
書かれていた言葉、でした。
少し成長をみせた娘、
あいかわわらず「学校、休みたい」と
言ってますが…。
by soranikokoro
| 2014-01-29 00:49